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科学・生活の俗説 / 北枕

北枕で寝ると、縁起が悪い

引っ越し先で布団を敷こうとして、ふと手が止まる。「この向き、北枕じゃないか」。その不安はどこから来たのでしょう。

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新しい部屋に引っ越した最初の夜。家具の配置を考えながら布団を広げていると、スマートフォンの方位アプリが示す矢印に、思わずどきりとします。枕を置こうとしている方向が、ちょうど真北だったのです。「北枕は縁起が悪い」。子どものころに何度も聞かされた言葉が、頭の中によみがえります。

北枕が嫌われる理由として、よく語られるのが死との結びつきです。亡くなった人を寝かせるとき、頭を北に向けるという習わしがある。だから生きている人が北枕で寝るのは、自ら死者と同じ姿になるようなもの。布団に入るたび、あの世に一歩近づいてしまうのではないか。そのまま目を覚まさなくなる、寿命が縮む、悪い夢を見る。そんな話が、まことしやかにささやかれてきました。

ところが一方で、まったく逆の話も聞こえてきます。北枕は地球の磁力の流れに沿っているので、体によい。頭が涼しく保たれ、ぐっすり眠れる。風水では北枕こそが運気を上げる向きだ、という人までいます。縁起が悪いのか、それとも実は最良の向きなのか。枕の置き場所ひとつで、人々の意見は真っ二つに分かれるのです。

結局、その夜は枕の向きを少しだけずらして眠ることにした。そんな経験がある人も、きっと少なくないはずです。

  • 葬儀の習わしと重なる

    日本では、亡くなった人の頭を北に向けて寝かせる習わしが知られています。実際の儀式と結びついているため、話に強い現実味があります。

  • お釈迦さまの逸話

    北枕の習わしは、お釈迦さまが亡くなる際に頭を北に向けていたという言い伝えに由来するとされます。宗教的な背景があることで、ただの迷信とは思いにくくなります。

  • 逆の説も存在する

    「北枕は体によい」という正反対の説もあり、話題になるたびに議論が起こります。意見が割れるからこそ、いつまでも気になるテーマであり続けています。

北枕の習わしは、お釈迦さまが亡くなる際、頭を北に向け、顔を西に向けて横たわっていたという言い伝えに由来するとされています。そこから、日本では亡くなった人の頭を北に向けて安置する習慣が広まりました。

北枕で寝ることが健康や寿命に悪い影響を与えるという科学的な根拠は、知られていません。反対に「体によい」とする説についても、はっきりした裏づけがあるわけではないとされます。寝る向きは、部屋の形や窓の位置、本人が落ち着いて眠れるかどうかで決めてかまわないと考えられています。気になる場合は、少し角度をずらすなど、無理のない形で折り合いをつける人も多いようです。

ちなみに、日本の海には「キタマクラ」という名前のフグの仲間がいます。皮などに毒を持つとされ、食べると北枕に寝かされることになる、という物騒な連想から名づけられたと言われています。見た目は小さくてかわいらしい魚ですが、名前だけは妙に迫力があります。

さて、あなたはどちらを信じますか。この噂、誰かに話したくなったら