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企業・食べ物 / ドクターペッパー

ドクターペッパーには、プルーンのジュースが入っている

一口飲むと「薬みたい」「杏仁豆腐の味がする」と言われる、あの独特の味。その正体はプルーンだという噂が、本国アメリカで長くささやかれてきました。

Since:1880年代〜Evidence:3

好きな人はとことん好きで、苦手な人は一口でやめてしまう。ドクターペッパーほど好みが分かれる炭酸飲料も珍しいかもしれません。チェリーのようでもあり、薬のようでもあり、どこか杏仁豆腐を思わせる香りもする。いったい何の味なのか、うまく言い当てられる人はほとんどいません。

その「正体」として、アメリカで古くから語られてきたのがプルーン説です。あの深みのある甘さと、かすかな酸味は、干したスモモのジュースが隠し味になっているからだ。そう聞くと、たしかにそんな気がしてくるから不思議です。

噂にはもうひとつの顔があります。プルーンといえば、おなかの調子を整える食べ物として知られています。だからドクターペッパーを飲みすぎると、おなかがゆるくなる、というのです。名前に「ドクター」とついていることも、薬のような効き目があるのでは、という想像をふくらませました。

レシピは門外不出とされ、公表されているのは「23種類のフレーバー」を組み合わせているということだけ。中身がわからないからこそ、プルーン説は今もしぶとく生き残っています。

  • 薬局で生まれた飲み物

    ドクターペッパーは1880年代、テキサス州ウェーコの薬局で、薬剤師が考案したとされます。薬局のソーダ・ファウンテンで出されていたという生い立ちが、「薬っぽさ」の印象をいっそう強めています。

  • 23種類の秘密のフレーバー

    何が入っているのかを明かさず、「23種類」という数字だけを示す売り方は、想像の余地をたっぷり残します。そのうちのひとつがプルーンだと考えたくなるのも無理はありません。

  • 味の表現がばらばら

    チェリー、アーモンド、バニラ、杏仁豆腐。飲んだ人の感想が見事にばらばらなのは、ひとつの果物では説明できない味だからこそ。そこに「隠れた何か」を探したくなります。

メーカー側は、プルーンのジュースは使っていないと説明してきたとされます。23種類のフレーバーの中身は公表されていないため、はっきりしたことはわかりませんが、プルーン説は、深い甘さと濃い色から生まれた想像だと考えられています。

名前の由来にも諸説があり、考案に関わった人物の知り合いの医師の名前から取ったという話が知られていますが、確かなことはわかっていないとされます。「ドクター」とついているものの、薬として売られている飲み物ではなく、普通の炭酸飲料です。

ちなみに、テキサス州ウェーコには、ドクターペッパーの歴史を紹介する博物館があるとされます。薬局の片隅で生まれた一杯が、町の名物として大切にされているわけです。

さて、あなたはどちらを信じますか。この噂、誰かに話したくなったら