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アニメ・エンタメ / テトリス

テトリスはソ連が作った秘密兵器だった

一度始めると止まらない、落ちてくるブロック。あの中毒性は、西側の人々から時間を奪うためのものだったのでしょうか。

Since:1980年代後半〜Evidence:3

4つの正方形でできたブロックを回し、隙間なく並べて消していく。『テトリス』ほど、ルールが単純で、それでいてやめられないゲームはないかもしれません。気づけば夜が明けていた、という経験がある人も多いはずです。目を閉じても、まぶたの裏でブロックが落ちてくる。そんな不思議な体験を語る人も少なくありません。

このゲームが生まれたのは、冷戦のまっただ中にあったソビエト連邦でした。1980年代の終わりに西側の国々で爆発的に広まると、こんな話がささやかれ始めます。「テトリスは、ソ連が西側の生産性を落とすために送り込んだ秘密兵器だ」。当時はまだ、東西の間に深い溝があった時代です。

会社員は仕事中にこっそり遊び、学生は勉強そっちのけでブロックを積む。国中の人々が画面に釘付けになれば、経済も研究も停滞するに違いない。鉄のカーテンの向こうから届いたゲームには、そんな恐ろしい狙いが込められている、というのです。

しかもテトリスの権利は、長いあいだ国の機関が握っていたと言われます。作ったのは誰で、利益はどこへ流れていたのか。謎めいた出自が、噂にいっそう影を落としていきました。パッケージに描かれた異国の建物が、そんな想像をさらにかき立てたとも言われます。

  • 異常なほどの中毒性

    テトリスは、少しのつもりが何時間も遊んでしまうゲームとして知られていました。その魔力が、意図的に仕組まれたものに思えたのです。

  • 冷戦という時代

    東西の対立が続いていた時代、ソ連から来たものには何らかの思惑があると見られがちでした。ゲームであっても例外ではありませんでした。

  • 国が管理した権利

    テトリスの権利は国の機関が管理していたとされ、個人の作品らしくない印象を与えました。国家が関わっているなら兵器かもしれない、という連想が働きました。

テトリスは1984年、モスクワにあったソ連科学アカデミーの計算機センターで働いていたアレクセイ・パジトノフによって作られたとされています。本人は、もともと好きだったパズルを題材に、個人的な楽しみとして作り始めたという趣旨のことを語ってきました。

当時のソ連では、個人が作ったものでも権利は国の管理下に置かれる仕組みがあり、パジトノフ自身が収益を得られるようになったのは、1990年代に入ってザ・テトリス・カンパニーが設立されてからだと言われます。秘密兵器として作られたことを示す記録は見当たらず、冷戦下の空気が生んだ物語と見られています。

ちなみに、「テトリス」という名前は、ギリシャ語で4を意味する「テトラ」と、パジトノフが好きだったテニスを組み合わせた造語だとされています。ブロックがすべて4つの正方形でできていることにちなんだ名前です。遊んだあとも頭の中でブロックが落ち続ける現象は「テトリス効果」と呼ばれています。

さて、あなたはどちらを信じますか。この噂、誰かに話したくなったら