雫と聖司は、10年後に結ばれていない
朝焼けの丘で交わされた、中学生ふたりの約束。あのまぶしい誓いは、10年後も守られていたのでしょうか。
噂の内容
読書好きの中学3年生・月島雫と、バイオリン職人を目指す天沢聖司の恋を描いた『耳をすませば』。テレビ放送のたびにSNSが甘酸っぱい悲鳴で埋まることでも知られる名作です。ところがこの作品には、恋に浮かれた人ほど目を背けたくなる噂がつきまといます。
それは、あのふたりは10年後に結ばれていない、というもの。ラストシーンで聖司は、早朝の丘の上で雫に将来を誓います。しかし彼はイタリアで修業を重ねる身、雫は日本で物語を書く道を選んだ。中学生同士の遠距離恋愛が本当に続くのか、という冷静すぎる指摘が、大人になった観客の心をざわつかせるのです。
噂はさらに枝分かれしました。聖司は夢を諦めて帰国した、雫は作家になれずに普通の会社員になった、いや実はふたりはとっくに結婚している——。ネットの掲示板やSNSでは、それぞれが思い描く「その後」が語られ、ときに激しい論争にまで発展してきました。
そんな中、2022年に公開されたのが、ふたりの10年後を描く実写映画でした。大人になった雫と聖司が、どんな関係になっているのか。ファンの長年の妄想に、ひとつの答えが示されたとも言えます。とはいえ、それがアニメ版の「正解」なのかどうかは、また別の話なのです。
ささやかれる証拠
あまりに
若い 約束 ラストでふたりは将来を誓い合いますが、ともに中学3年生です。この年齢での誓いがそのまま実るのか、という現実的な疑問が噂の出発点になりました。
イタリアと
日本の 距離 聖司はバイオリン作りを学ぶため、イタリアのクレモナへ修業に出ます。スマートフォンもない時代の遠距離恋愛の難しさが、別れ説を後押ししてきました。
雫が
選んだ 物語の 道 雫は自分の才能を試すため、初めての物語を書き上げます。その夢が叶ったのかどうかも描かれず、彼女の将来をめぐる想像が広がりました。
表向きの説明
アニメ映画の本編は、朝焼けの丘でふたりが将来を誓い合う場面で幕を閉じ、その後のふたりの人生は描かれていません。原作は柊あおいさんが少女漫画誌『りぼん』で発表した漫画で、映画はそれをもとに設定などを大きく変えて作られたと言われます。
2022年には、中学時代から10年後のふたりを描いた実写映画『耳をすませば』が公開されました。ただしこれはスタジオジブリの制作ではなく、アニメ版とは別の作り手による作品です。そのため実写版の展開を、アニメ版の公式な続編として受け取るかどうかは、見る人によって分かれるところだと考えられます。
ちなみに、雫が書いた物語に登場する猫の男爵「バロン」は、のちに2002年公開のジブリ映画『猫の恩返し』に再び登場しています。雫の想像の中の存在だったはずのキャラクターが、別の作品で主役級の活躍をしているわけです。また『耳をすませば』は近藤喜文さんが監督を務めた唯一の長編作品としても知られています。
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さて、あなたはどちらを信じますか。この噂、誰かに話したくなったら