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企業・食べ物 / コカ・コーラ

コカ・コーラのレシピは、金庫の奥に眠っている

世界中で毎日飲まれているのに、配合を知る人はほんのひと握り。その秘密は今も分厚い扉の向こうだと言われます。

Since:20世紀〜Evidence:3

アメリカ南部、ジョージア州アトランタ。この街のどこかに、世界で最も有名な「秘密」がしまわれていると言われます。コカ・コーラの原液の配合、とりわけ香りの決め手となる成分の組み合わせ。通称「7X」とも呼ばれるそのレシピは、厳重な金庫の奥に保管され、社内でもごく一部の人しか目にしたことがないというのです。

噂はさらに具体的になっていきます。レシピの全体を知っているのは、幹部たった2人だけ。しかもその2人は、同じ飛行機に乗ることを禁じられている。万が一の事故が起きても、秘密が永遠に失われないようにするためだ、と。まるでスパイ映画のような設定ですが、この話は何十年にもわたって世界中で語り継がれてきました。

一方で、「レシピはとっくに流出している」という説もささやかれます。古い新聞記事の写真に、創業者のメモらしきものが写り込んでいた。ある薬剤師の手帳に、配合がこっそり書き写されていた。そんな話題が浮上するたびにネットは騒然となり、自作の「再現コーラ」に挑む人まで現れます。それでも決定的な答えが出ることはなく、騒ぎはいつの間にか静まっていくのです。

誰もが知っている味なのに、誰も知らない作り方。その不思議な矛盾こそが、黒い炭酸飲料を100年以上も特別な存在にしてきたのかもしれません。

  • 本当に金庫がある

    コカ・コーラのレシピを保管するための金庫は実在し、その外観は一般にも公開されています。「金庫に眠る秘密」が比喩ではないことが、噂にぐっと現実味を与えています。

  • 成分の詳細は非公開

    缶やボトルには原材料名が書かれていますが、香料の中身や細かな配合までは明らかにされていません。見えない部分があるほど、人は想像をふくらませたくなります。

  • 飛行機の話が印象的

    「2人は同じ飛行機に乗らない」という具体的なエピソードは、一度聞くと忘れられないほど印象的です。話としての面白さが、真偽を問わず噂を広げる原動力になってきました。

コカ・コーラ社は、原液の配合を企業秘密として管理しているとしています。レシピは長年アトランタの銀行の金庫に保管されていたとされ、2011年には同市にある企業ミュージアム「ワールド・オブ・コカ・コーラ」内に設けられた専用の金庫へ移されたと発表されました。金庫の外観は来館者も見学できます。

「知っているのは2人だけ」「同じ飛行機に乗らない」といった話は広く知られていますが、具体的な管理体制は公表されていません。また、過去には海外のラジオ番組などが「元のレシピを見つけた」と紹介したこともありましたが、同社はこれを本物ではないと否定したと報じられています。

ちなみに、コカ・コーラのレシピが特許として登録されていないのは、特許を取ると内容を公開しなければならず、しかも一定の期間で権利が切れてしまうためだと言われています。あえて「秘密」のまま守り続けることで、期限のない独占を保ってきたというわけです。

さて、あなたはどちらを信じますか。この噂、誰かに話したくなったら