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科学・生活の俗説 / 猫

夜の空き地で開かれる、猫たちの秘密の集会

夜中の駐車場に、どこからともなく集まる猫たち。距離をとって、じっと座ったまま。彼らは何を話しているのでしょう。

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深夜、残業を終えて家路を急いでいると、近所の駐車場で奇妙な光景に出くわしました。街灯の下に、猫が1匹、2匹、3匹。数えてみると10匹近くいます。それぞれが数メートルずつ間をあけて、同じ方向を向くでもなく、ただじっと座っている。鳴き声ひとつ立てず、けんかをする様子もありません。こちらが足を止めると、何匹かがちらりと振り返り、また何事もなかったかのように前を向きました。

昔から、こうした光景は「猫の集会」と呼ばれてきました。猫たちは夜ごと決まった場所に集まり、人間にはわからない方法で話し合いをしているのだ、と。縄張りの取り決め、新入りの顔見せ、町内の情報交換。中には、集会には「議長」のような猫がいて、その猫が立ち去ると一斉に解散する、という話まであります。

日本の昔話や言い伝えにも、夜な夜な集まって踊ったり、人間の言葉を話したりする猫が登場します。年を取った猫は化けるとも言われ、猫の集会はどこか神秘的で、少し怖いものとして語られてきました。人間が寝静まった後に、猫たちだけの世界が広がっている。そう考えると、見慣れた近所の猫が急に謎めいた存在に見えてきます。

翌朝、同じ駐車場を通ると、猫の姿はもうどこにもありません。夜の集会で何が話し合われたのか、知っているのは猫たちだけなのです。

  • 実際に目撃できる

    夜の空き地や駐車場に猫が集まっている光景は、多くの人が実際に目にしています。自分の目で見たことがあるからこそ、「集会」という言葉がぴったりに感じられます。

  • 静かすぎる不思議

    集まった猫たちは、けんかもせず鳴きもせず、ただ静かに座っていることが多いとされます。目的がわからない沈黙が、何か秘密の話し合いをしているような印象を与えます。

  • 猫の神秘的なイメージ

    猫は昔から、化け猫や猫又など不思議な言い伝えと結びつけられてきました。もともと持っている神秘的なイメージが、集会の話をいっそう魅力的にしています。

外で暮らす猫の行動範囲は、ほかの猫と重なり合っていることがあり、同じ場所を共有する猫同士が顔を合わせることで、互いの存在を確認しているのではないかと考えられています。夜に活発になる猫の性質も、集会が夜に見られる理由のひとつとされます。

ただし、猫の集会が何のために開かれているのかについては、はっきりとはわかっていません。縄張りの確認、情報交換、単に居心地のよい場所に集まっているだけなど、さまざまな説が語られています。研究が進んだ今も、猫の集会は謎の多い行動のひとつとされ、観察を続ける愛好家もいます。

ちなみに、猫がゆっくりとまばたきをするしぐさは、相手への親しみを示すサインだと考えられています。海外の研究では、人が猫に向かってゆっくりまばたきをすると、猫もまばたきを返しやすく、見知らぬ人にも近づきやすくなったと報告されています。

さて、あなたはどちらを信じますか。この噂、誰かに話したくなったら