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UMA・未確認生物 / 日本各地の寺社・旧家

日本の寺には本物の天狗のミイラが眠っている

鋭いくちばしに、人のような手足。寺の奥にひっそりと伝わる烏天狗のミイラは、いったい何者なのでしょうか。

Since:江戸時代〜現代に伝来Evidence:3

山奥に棲み、空を自在に飛び回るという天狗。赤い顔に長い鼻の大天狗と、鳥のようなくちばしと翼を持つ烏天狗。昔話の中の存在だと思われがちですが、実は日本各地の寺や旧家には、「天狗のミイラ」とされるものが今も伝わっていると言われます。天狗は山岳信仰と深く結びつき、山で修行する山伏の姿と重ねて語られることもありました。

とくに多いのが烏天狗のミイラです。小さな体に、鳥のような頭と鋭いくちばし。それでいて、手足は人間のように指が分かれ、座禅を組んでいるような姿のものもあるとされます。木箱に大切に納められ、由来を記した書き付けが添えられていることもあると言われます。大きさは数十センチほどの小さなものが多いとも言われ、黒く乾いた体には、羽根の名残のようなものが見えるものもあるとされます。

言い伝えによれば、山で捕らえられたとも、空から落ちてきたとも、修行を積んだ者が天狗に姿を変えたとも伝えられています。寺では秘宝として扱われ、特別な日にだけ公開されるものもあるとされます。見る人によっては、ただの作り物とは思えない迫力を感じると言われます。

天狗は、本当にただの想像上の存在だったのでしょうか。箱の中で静かに眠るミイラは、何も語らずに、ただこちらを見つめています。箱のふたが開くたび、見る者は昔の人々と同じ問いを抱くのです。

  • 各地に実物が伝わる

    日本の複数の寺社や家に、天狗とされるミイラが伝来しているとされます。ひとつではなく何体もあることが、信じる人の根拠のひとつです。

  • 由来が書き残されている

    箱書きや古文書などに、手に入れた経緯が記されている例があると言われます。昔の人が本物と信じて大切にしてきた証拠とされます。

  • 人と鳥の特徴をあわせ持つ

    くちばしのある頭と、人のような手足を持つものがあると言われます。伝承に描かれる烏天狗の姿とよく一致する、というわけです。

天狗のミイラとされるものの多くは、鳥の頭や骨、ほかの動物の部位などを組み合わせて作られたものではないかと考えられています。江戸時代には、珍しいものを見せる見世物が盛んで、河童や人魚などとともに、こうした「作り物のミイラ」が作られていたことが知られています。

一方で、それらは長い年月にわたって信仰の対象として大切にされてきた文化財でもあります。いつ、誰が、どんな思いで作ったのかは分かっていないものが多く、近年は科学的な調査によって、その成り立ちを探ろうとする動きも見られます。見世物のためか、信仰のためか。その答えは、一体ごとに違うのかもしれません。

ちなみに、「天狗」という言葉は、もともと古代中国で流れ星や彗星を指す言葉だったとされます。日本でも『日本書紀』には、大きな音を立てて空を流れた星を、僧が「天狗」だと説明した記事が載っているとされます。山の妖怪になる前、天狗は空を駆ける光だったのです。

さて、あなたはどちらを信じますか。この噂、誰かに話したくなったら