南極の海には白い巨大な人型生物がいる
夜の南極海に、白く巨大な人の形をしたものが浮かんでいた。ネット掲示板から始まった、令和まで続く噂です。
噂の内容
氷山が漂う、極寒の南極海。そこで働く船の乗組員たちの間で、ある奇妙な噂が語られているといいます。夜の海に、真っ白で巨大な人の形をした生き物が浮かんでいるのを見た、と。体長は数十メートルとも言われ、顔にはぼんやりと目と口のようなものがある。人々はそれを「ニンゲン」と呼ぶようになりました。その目撃は、決まって夜の暗い海の上だったとされます。
この話が広まったのは、2000年代の日本のインターネット掲示板でした。南極海で調査に従事していた船の関係者から聞いた、という体裁の書き込みが発端とされます。人のような形をしているのに、明らかに人間ではない。その不気味さが、多くの人の興味を引きつけました。目撃した乗組員は口止めされている、という話まで付け加えられ、噂はますます謎めいていきました。
噂には尾ひれがつき、北の海には「ヒトガタ」と呼ばれる仲間がいる、手足があって歩くこともできる、といった話まで加わっていきます。やがて海外のサイトでも紹介され、「Ningen」という日本語の名前のまま、世界中に知られる存在になりました。今では海外のイラストや創作のモチーフにもなっています。
果てしない氷の海の、さらにその下。私たちが知っている南極は、ほんの表面にすぎないのかもしれません。
ささやかれる証拠
船の
関係者の 話と される 噂は、南極海で働いた船の関係者の目撃談として語られてきました。一般人の作り話とは違う、と考える人もいます。
南極海は
未知だらけ 南極周辺の深い海は、今も調査が十分に進んでいない領域です。まだ知られていない大型生物がいても不思議ではない、と言われます。
海外にまで
広がった 日本語の名前のまま世界に知られるほど、多くの人が関心を寄せてきました。それだけ説得力のある話だった、というわけです。
表向きの説明
ニンゲンについては、写真や映像などの確かな記録は見つかっていません。ネット上に出回っている画像の多くは、加工されたものや、まったく別の場所で撮られたものだと指摘されています。話のもとになった書き込みも匿名で、元の証言者が誰なのかは分かっていません。
目撃談がもし何らかの体験にもとづくのだとすれば、夜の海に浮かぶ氷山や、白っぽく見えるクジラの体の一部などを見間違えた可能性が考えられます。人は曖昧な形の中に顔や人の姿を見いだしやすいことも知られています。ネット時代に生まれた、新しいタイプの伝説と言えそうです。
ちなみに、白い巨大な海の生き物は実在します。オーストラリア東海岸の沖では、全身が白いザトウクジラが1990年代から繰り返し目撃されており、先住民の言葉で「白い仲間」を意味する「ミガルー」という名で親しまれているとされます。本物の白い巨人は、とても人気者です。
さて、あなたはどちらを信じますか。この噂、誰かに話したくなったら