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カップヌードルの謎肉、その正体は誰も知らない

茶色くて四角い、ふしぎな食感のあの具。ファンが「謎肉」と呼ぶその正体をめぐって、長年さまざまな説が飛び交ってきました。

Since:1971年〜Evidence:3

お湯を注いで3分。ふたを開けると、エビや卵、ネギに混じって、茶色いサイコロ状の塊がぷかりと浮かんでいます。噛めばほろりとほどけ、じゅわっと味がしみ出す。肉のようで、肉ではないような。あの具がいったい何でできているのか、はっきり答えられる人は意外なほど少ないのではないでしょうか。

いつしかファンは、その具を「謎肉」と呼ぶようになりました。そして正体をめぐる推理が始まります。実は大豆だけでできた代用肉ではないか。いや、鶏肉を細かく刻んで固めたものだ。いやいや、ほかでは使い道のない部位を集めて作っているに違いない。中には、とても口に出せないような珍説まで、まことしやかに語られることもありました。

謎が深まったのは、カップヌードルが長い歴史を持つロングセラーだからでもあります。発売から何十年も、あの具は変わらずそこにあり続けました。子どものころに食べた記憶と、大人になって食べる今の味。そのどちらにも、同じ「謎」が浮かんでいるのです。

ネット上では謎肉だけを集めたいという声まで上がり、ついにはメーカーがその名前を商品に掲げる事態に。正体不明のまま愛され続ける具材。その存在自体が、ひとつのミステリーになっていったのです。

  • 見た目で判別できない

    細かく刻まれて四角く成形されているため、見た目だけでは何の肉なのか判断できません。わからないものほど、人はあれこれ想像したくなります。

  • 独特の食感

    普通の肉とも大豆製品とも少し違う、ふんわりとした独特の食感があります。その「どちらとも言えない感じ」が、正体をめぐる推理に火をつけました。

  • メーカー自ら「謎」と呼んだ

    ファンの呼び名だった「謎肉」を、日清食品自身が商品名などで使ったことがあります。作っている側まで「謎」と言うなら、本当に何か秘密があるのではと思わせる効果がありました。

日清食品は、いわゆる謎肉について、豚肉と大豆由来の原料に野菜などを混ぜて味付けしたものだと説明しています。商品の原材料表示では「味付豚ミンチ」などと記載されており、同社はその中身をあいまいにしているわけではありません。ファンの間で長く「謎」とされてきたのは、見た目や食感が独特だったことによるものと言えそうです。

「謎肉」という呼び名は、ファンの間で自然に広まった愛称だとされます。日清食品もその呼び名を面白がるように取り入れ、謎肉を大幅に増量した商品を発売したこともあります。正体が説明された今も、愛称としての「謎」は大切に残されているようです。

ちなみに、カップヌードルの麺はカップの底にぴったり置かれているのではなく、途中で引っかかるように宙に浮いた状態で入っているとされます。輸送中の衝撃で麺が割れにくく、お湯が全体に回りやすくなる工夫で、開発者の安藤百福が考案したと言われています。

さて、あなたはどちらを信じますか。この噂、誰かに話したくなったら