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科学・生活の俗説 / 左利き

左利きには、天才が多い

歴史に名を残す芸術家や発明家には、なぜか左利きが多い。そんな話を耳にするたび、左手が少し誇らしく思えてきます。

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レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ピカソ。歴史に名を残す天才たちの名前を挙げていくと、「実はこの人も左利きだった」という話がたびたび登場します。音楽家や発明家、政治家やスポーツ選手まで。天才の陰には左手あり。そんな説が、世界中でささやかれてきました。日本でも、左利きの子どもを見て「この子は天才肌かもしれない」と目を細める大人は少なくありません。

その理由として語られるのが、脳の使い方の違いです。右手は左脳、左手は右脳とつながっている。そして右脳は、ひらめきや芸術的な感性をつかさどっている。だから左手をよく使う左利きの人は、右脳が発達していて、独創的な発想が生まれやすいのだ、というのです。ひらめきの源は、利き手の側にこそ宿っている。そう聞くと、なんだか説得力があるように感じられます。

さらに、左利きの人は右利き中心の社会の中で、日々小さな工夫を重ねています。はさみや改札、急須やマウス。右利き用に作られた道具を使いこなすうちに、自然と両手が器用になり、発想力も鍛えられていく。そんな説明を聞くと、左利きであること自体がひとつの才能のように思えてきます。

少数派だからこそ、見えてくる世界がある。左手でペンを握る人たちは、私たちとは少し違う景色を見ているのかもしれません。

  • 有名人の例が多い

    左利きだったとされる有名人は数多く、その名前を聞くと強い印象を受けます。具体的な人物の名前があるため、話が本当らしく感じられます。

  • 右脳と左脳の

    右脳は芸術、左脳は論理という話は広く知られています。わかりやすい脳の説明と結びつくことで、左利きと才能の関係に説得力が生まれました。

  • 少数派ゆえの特別感

    左利きは人口の1割ほどとされ、少数派です。珍しいものには特別な意味があると感じやすく、「才能の証」という物語が受け入れられやすくなっています。

左利きの人は、人口のおよそ1割程度とされています。左利きと知能や創造性との関係については多くの研究がありますが、左利きの人に天才が特に多いというはっきりした根拠は示されていないとされます。有名人が左利きだったという話にも、確かな記録がないものが含まれていると言われます。

また、「右脳は芸術、左脳は論理」という分け方も、実際の脳の働きを単純化しすぎたものだと考えられています。一方で、野球やテニス、フェンシングなど対戦型のスポーツでは、相手が慣れていないことから左利きの選手が有利になりやすいとされ、トップ選手に左利きの割合が高い競技もあると言われます。

ちなみに、8月13日は「国際左利きの日」とされています。1992年にイギリスの団体が提唱したもので、右利き向けに作られた社会の中で左利きの人が感じる不便さについて、広く知ってもらうことが目的とされています。

さて、あなたはどちらを信じますか。この噂、誰かに話したくなったら