文字
UMA・未確認生物 / アメリカ・マサチューセッツ州ドーバー

わずか2日間だけ現れた謎の生物ドーバー・デーモン

スイカのような巨大な頭に、光るオレンジ色の目。その生き物は2日間だけ姿を見せ、二度と現れませんでした。

Since:1977年Evidence:3

1977年4月の夜、ボストン郊外の静かな町ドーバー。車を走らせていた17歳の少年は、道路脇の石垣の上に奇妙なものがうずくまっているのに気づきました。ヘッドライトに照らされたのは、毛のないピンク色がかった体と、胴体ほどもある大きな頭。そして、オレンジ色に光る2つの目でした。少年は思わず目を疑い、そのまま車を走らせてその場を離れたといいます。

少年は家に帰るとすぐに、見たものをスケッチに描き残しました。細い手足、長い指、鼻も口もよく分からない顔。その夜、別の少年も、道を歩く同じような生き物に出くわしていたといいます。さらに翌日の夜には、また別の若者たちがそれらしき姿を見たと語りました。それは、見た者なら誰もが忘れられない、あまりに奇妙な姿でした。

目撃は、ほんの2日ほどの間に集中していました。互いに知り合いではない複数の人が、よく似た姿を証言したとされます。そしてその後、この生き物がドーバーに現れることは二度とありませんでした。話が町に広まったころには、もう怪物の姿はどこにもなかったのです。

どこから来て、どこへ消えたのか。わずかな期間に現れて消えたこの生き物は「ドーバー・デーモン」と名付けられ、今もアメリカで最も奇妙な未確認生物のひとつとして語られています。たった一度の訪問者は、いったい何をしにやって来たのでしょうか。

  • 別々の人がよく似た姿を証言

    短い期間に複数の目撃者が、似た特徴の生き物を見たと話したとされます。口裏を合わせたにしては話が自然だ、という意見があります。

  • 直後に描かれたスケッチ

    最初の目撃者は、帰宅してすぐに姿を絵に残したと言われます。記憶が薄れる前の記録として、今も資料的価値があると考えられています。

  • 目撃者が話を曲げなかった

    目撃者たちは、その後も長く証言をほとんど変えていないとされます。注目を浴びたいだけなら、どこかで話が崩れるはずだというわけです。

この生き物を調べて名前をつけたのは、未確認生物研究家のローレン・コールマンでした。一方、懐疑的な立場からは、生まれて間もない子ジカや子馬などを夜に見間違えたのではないかという説が出されています。大きな頭と細い脚という特徴は、たしかに生まれたての動物にも当てはまります。ボストン郊外の森や野原には、シカなどの野生動物も暮らしています。

ただし、目撃者の証言では体に毛がなかったとされ、説明にはまだ意見の分かれる部分があります。目撃がごく短い期間に限られ、物的な証拠も残っていないため、どちらの側も決め手を欠いたまま今に至っています。記憶が鮮明なうちに描かれたスケッチは、今も貴重な手がかりとして残されています。

ちなみに、この怪物に名前をつけたローレン・コールマンは、アメリカ・メイン州ポートランドに「国際未確認動物学博物館」を開いた人物でもあります。館内にはビッグフットの模型などが並び、未確認生物ファンの聖地のような場所として知られています。

さて、あなたはどちらを信じますか。この噂、誰かに話したくなったら