オーストラリアの森には毛むくじゃらの巨人がいる
ユーカリの森の奥から、じっとこちらを見つめる大きな影。オーストラリアにもビッグフットがいると言われています。
噂の内容
コアラやカンガルーの国、オーストラリア。その東部に広がる深い森には、もうひとつの住人がいると噂されています。身長2メートルを超え、全身が毛に覆われ、二本足で歩く巨人。その名はヨーウィです。北米のビッグフットになぞらえて「オーストラリアのビッグフット」とも呼ばれます。夜の森で出会ったら、誰もが言葉を失うでしょう。
ヨーウィの話は、先住民アボリジナルの人々の伝承にさかのぼるとも言われます。森に住む毛深い存在の話は、地域ごとにさまざまな名前で伝えられてきたとされます。そして19世紀、ヨーロッパからの入植者たちが森を切り開き始めると、彼らもまた「毛むくじゃらの男」を見たと語るようになりました。
当時の新聞には、森で奇妙な大男に出くわしたという記事がたびたび載ったと言われます。20世紀に入っても目撃は続き、シドニー近郊のブルーマウンテンズや、クイーンズランド州の森などから報告が寄せられています。目撃者の中には、キャンプ中の家族や、夜道を走るトラックの運転手もいると言われます。
夜の森に響く低いうなり声。車のライトに一瞬浮かんだ大きな影。広大な大陸の森の奥で、ヨーウィは今も人の目を避けながら暮らしているのかもしれません。オーストラリアの森は、想像以上に深いのです。
ささやかれる証拠
先住民の
伝承 アボリジナルの人々の間には、森に住む毛深い存在の話が伝わっているとされます。入植者が来る前から語られていた、というのが信じる人の主張です。
19世紀の
新聞記事 植民地時代の新聞に、森で毛深い大男を見たという記事が残っていると言われます。古い時代から目撃が報告されていた証拠だとされます。
広大で
深い森 オーストラリア東部には、人がほとんど入らない森林が広く残っています。大型の生き物が隠れる余地がある、と考えられています。
表向きの説明
オーストラリアには、人間を除いてサルや類人猿の仲間がもともと生息していません。化石の記録にも大型の霊長類は見つかっていないため、ヨーウィが実在するとすれば、生物学的にはかなり説明の難しい存在になると考えられています。人類がこの大陸に渡ってきたのも、数万年前のこととされます。
目撃の正体としては、後ろ足で立ち上がった大型のカンガルーや、暗がりでの見間違いなどが挙げられています。一方で、先住民の伝承に登場する存在は、単なる動物ではなく文化的・精神的な意味を持つものとして受け止められており、単純に比べられない面もあります。伝承と近年の目撃談は、分けて考える必要があるとも言えそうです。
ちなみに、オーストラリアで最も大きなカンガルーであるアカカンガルーのオスは、後ろ足で立ち上がると人の背丈ほどになることもあるとされます。筋肉質な体で立ち上がる姿は迫力満点。夜の森でいきなり出くわしたら、毛むくじゃらの巨人に見えても不思議ではないかもしれません。
さて、あなたはどちらを信じますか。この噂、誰かに話したくなったら