ウラ話大全URA-BANASHI
UMA・未確認生物 / アメリカ・ウェストバージニア州

モスマンは大惨事を知らせに現れる

赤く光る二つの目、大きな翼を広げた人影。あれが現れた町では、1年後に悲劇が起きた。

Since:1966〜1967年Evidence:3

1966年11月、アメリカ・ウェストバージニア州の小さな町ポイント・プレザント。夜、車で郊外を走っていた若者たちが、ライトに照らされた奇妙な姿を目撃しました。人間ほどの大きさで、背中には大きな翼。そして何より、赤く光る二つの目。彼らが車で逃げると、その影は空を飛んで追いかけてきたと言います。

目撃されたのは、第二次世界大戦中に火薬工場があった場所の近くでした。この話が新聞に載ると、同じような生き物を見たという人が次々と現れます。人々はそれを、当時人気だったヒーロー番組をもじって「モスマン(蛾人間)」と呼ぶようになりました。

目撃談はその後1年ほど続きます。そして1967年12月、町とオハイオ州を結ぶシルバー・ブリッジが、夕方の混雑の中で突然崩落しました。多くの車が川に落ち、46人が亡くなる大惨事です。そのころを境に、モスマンの目撃はぱったりと途絶えたと言われます。

モスマンは、この悲劇を予告していたのではないか。のちにジャーナリストがこの一連の出来事を本にまとめ、2002年にはハリウッドで映画化もされました。以来、「モスマンが現れた場所では災いが起きる」という噂が、世界の大事故とも結びつけて語られるようになります。

  • 複数の人が同時に目撃

    最初の目撃は、二組のカップルが一緒に見たものだとされます。一人の見間違いではない、という点がよく強調されます。

  • 橋の崩落と時期が重なる

    目撃が相次いだ約1年後に大惨事が起き、そのあと目撃が減ったとされます。偶然にしてはできすぎている、というのが信じる人の見方です。

  • 光る赤い目

    多くの目撃談で「赤く光る目」が共通して語られています。車のライトに反射した何かの目だったとしても、その大きさが異様だと言われます。

当時、地元の大学の生物学者は、正体として大型の鳥であるカナダヅルの可能性を挙げたとされます。フクロウなどの大きな鳥も、暗闇で車のライトを浴びると目が赤く光って見え、翼を広げた姿は実際より大きく感じられることがあります。フクロウ説を唱える人もいます。

シルバー・ブリッジの崩落については、その後の調査で、橋を吊る部材の一つに生じていた小さな亀裂が原因だったとされ、この事故はアメリカで橋の点検制度が見直されるきっかけにもなりました。46人の犠牲を出した事故は、今も町の記憶に刻まれています。ただ、人々が見た影が何だったのかは、はっきりと特定されないまま今に至っています。

ちなみに、ポイント・プレザントの町にはいま、翼を広げたモスマンの金属製の像が立ち、モスマン博物館まであります。毎年秋には「モスマン・フェスティバル」が開かれ、全米からファンが集まると言われます。かつて町を震え上がらせた怪物は、いまや町を支える人気者。なんとも不思議な転身です。

さて、あなたはどちらを信じますか。この噂、誰かに話したくなったら