ルパン三世には、幻の衝撃的な最終回がある
すべての冒険は夢だった。そんな最終回を確かにテレビで見たという人がいます。けれど、その回はどこにも見つからないのです。
噂の内容
世界を股にかける大泥棒、ルパン三世。次元大介、石川五ェ門、峰不二子、そして銭形警部。個性豊かな面々との冒険は、1970年代から長年にわたってテレビで放送され、世代を超えて愛されてきました。軽やかな音楽、洒落た会話、鮮やかな盗みの手口。大人も子どもも夢中になった作品です。
ところが、ファンの間ではこんな噂がささやかれてきました。「ルパン三世には、一度放送されたきり二度と見られない幻の最終回がある」。長いシリーズの歴史の中で、たった一度だけ流れた回がある、というのです。その内容はというと、なんともショッキングなものです。
語られる筋書きはこうです。ある病室のベッドで、ひとりの男が目を覚ます。それまでの華麗な盗みも、仲間たちとの冒険も、すべてはその男が見ていた夢、あるいは空想にすぎなかった——。あまりに救いのない結末だったため、再放送もソフト化もされずに封印されたのだと言われます。
「子どもの頃に確かに見た」という声もあるため、噂はなかなか消えません。果たして、本当にそんな最終回は存在したのでしょうか。記憶の中の映像ははっきりしているのに、放送の記録をいくら調べても、それらしい回は見当たらない。見たはずのものが、どこにもない。この感覚こそが、噂をいっそう不気味なものにしています。
ささやかれる証拠
人気作ならではの
定番 国民的な作品には「実は夢オチだった」という最終回の噂がつきものです。聞き覚えのあるパターンが、かえって本当らしく感じさせます。
シリーズが
多すぎる テレビシリーズや特番、映画が数多く作られてきたため、すべてを見たと言い切れる人は多くありません。どこかにそんな回があってもおかしくない、と思えてしまうのです。
本物の
最終話の 印象 実際のシリーズ最終話にも、ルパンの偽物が登場する印象的な回があります。記憶の中で別の話と混ざり、噂の形に変わった可能性も考えられます。
表向きの説明
テレビアニメの『ルパン三世』は1971年に最初のシリーズが放送され、1977年からの第2シリーズは3年ほどにわたって放送されました。第2シリーズの最終話は「さらば愛しきルパンよ」という回で、ルパンの偽物が騒動を起こす物語として知られていますが、すべてが夢だったという結末ではありません。
噂にあるような「夢オチの最終回」を裏付ける放送記録や映像は見つかっておらず、ほかの作品で語られてきた同じ型の噂が、ルパン三世にも当てはめられたのではないかと考えられています。シリーズはその後も新作が作られ続けており、決定的な「最終回」が存在しないことも、噂の余地を生んでいるのかもしれません。
ちなみに、第2シリーズの最終話「さらば愛しきルパンよ」の脚本と演出は、「照樹務」という名義でクレジットされています。これは宮崎駿さんの変名で、当時所属していたアニメーション制作会社「テレコム」をもじったものと言われています。同じ名義で、第145話「死の翼アルバトロス」も手がけています。
さて、あなたはどちらを信じますか。この噂、誰かに話したくなったら