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UMA・未確認生物 / アメリカ・ニュージャージー州パイン・バレンズ

ニュージャージーの森には呪われた悪魔が棲む

13番目の子どもは、生まれた瞬間に翼を広げ、煙突から夜空へ飛び去った。それから300年、悪魔は森に棲み続けています。

Since:18世紀の伝承〜1909年に大騒動Evidence:3

アメリカ東海岸、ニュージャージー州南部。松林と湿地がどこまでも続く「パイン・バレンズ」と呼ばれる一帯に、奇妙な生き物の伝説があります。馬のような頭に、コウモリの翼、ひづめのある脚、そして長い尾。その名もジャージー・デビルです。パイン・バレンズは、ニューヨークとフィラデルフィアという大都市にはさまれていながら、驚くほど人の気配が薄い土地です。

伝説の始まりは18世紀。この地に暮らすリーズ夫人は、すでに12人の子を育てていました。13人目を身ごもったとき、疲れ果てた彼女は「この子は悪魔にでもなればいい」と口走ってしまったといいます。生まれた赤ん坊は、はじめは普通の姿でした。ところがみるみるうちに翼と尾が生え、産婆たちを振り払って煙突から飛び去った、と語られています。

そして1909年1月。およそ1週間にわたって、ニュージャージーからペンシルベニアにかけて、奇妙な足跡や空飛ぶ怪物の目撃が相次ぎました。屋根の上に残る謎の足跡、夜空に響く叫び声。学校が休みになったり、工場が操業を止めたりした町もあったと言われます。怪物の捕獲に懸賞金がかけられた、という話まで伝わっています。

騒ぎは収まっても、伝説は消えませんでした。今も森で奇妙な鳴き声を聞いた、という話がときおり聞こえてきます。悪魔は、まだ生まれ故郷の森を離れていないのかもしれません。

  • 1909年の集団目撃

    短い期間に広い範囲で、数多くの人が目撃や足跡を報告したとされます。新聞も連日のように報じ、地域全体がパニックに近い状態になったと伝えられています。

  • 300年近く語られてきた

    伝説は18世紀から語り継がれてきたとされ、地元では誰もが知る存在です。一時の流行ではなく、土地に根づいた話だという点が根拠に挙げられます。

  • 人が入りにくい広大な

    パイン・バレンズは大都市のすぐそばにありながら、今も広い範囲が手つかずの森と湿地です。未知の生き物が隠れる余地がある、と考える人もいます。

伝説の背景には、18世紀のリーズ家をめぐる政治的・宗教的な対立があったという見方があります。暦の発行者だったリーズ家は地元の有力者と対立しており、さらにライバルの暦を出していたベンジャミン・フランクリンが、冗談めかして一家をからかったことも知られています。こうした悪評が「悪魔の子」の物語に姿を変えた可能性が指摘されています。

1909年の騒動については、ツルやフクロウなどの鳥、あるいは集団心理による見間違いが考えられているほか、便乗した見世物やいたずらもあったと伝えられています。ただ、あれだけ多くの報告が短期間に集中した理由は、今も語りぐさになっています。

ちなみに、アメリカのプロアイスホッケーNHLの「ニュージャージー・デビルス」は、この伝説にちなんで名付けられたチームです。1982年にニュージャージーへ移転した際、ファン投票で名前が決まったとされます。州の怪物が、今では州を代表するチームの顔になっているわけです。

さて、あなたはどちらを信じますか。この噂、誰かに話したくなったら