黒ずくめの組織のボスは、コナンのすぐそばにいる
灯台下暗し。組織を率いる「あの方」は、コナンが毎日のように顔を合わせる人物だという考察が語られてきました。
噂の内容
1994年に連載が始まった『名探偵コナン』。高校生探偵の工藤新一が、黒ずくめの組織に薬を飲まされて子どもの姿になってしまう。この壮大な物語の最大の謎が、組織を率いる「あの方」の正体です。長年にわたり、ファンの間では数えきれないほどの推理が繰り広げられてきました。
なかでも根強く語られてきたのが、「ボスはコナンのすぐそばにいる」という説です。候補として名前が挙がったのが、なんと阿笠博士。コナンの正体を知り、蝶ネクタイ型変声機や腕時計型麻酔銃といった秘密道具を作ってくれる、頼れるお隣さんです。コナンにとって、なくてはならない存在です。
考察好きのファンは、さまざまな根拠を挙げました。博士は数々の発明品を生み出す天才で、薬の研究に通じていてもおかしくない。灰原哀を引き取ったのも、組織から逃げた彼女を見張るためではないか。優しい笑顔の裏に、もうひとつの顔が隠されている——。
味方だと思っていた人物こそが、最大の敵だった。ミステリーの王道ともいえるこの展開は、多くの読者の想像力を刺激し、掲示板やファンサイトで熱く語り合われてきたのです。もし本当にそうなら、コナンは毎日のように宿敵の家に出入りしていたことになります。
ささやかれる証拠
身近すぎる
天才 阿笠博士は作中屈指の発明家で、何でも作れてしまう人物です。その能力の高さが、組織の研究とつながっているのではと想像されました。
灰原哀との
関係 組織から逃げてきた灰原を保護し、一緒に暮らしているのが博士です。見守りと見張りは紙一重だ、という読み方がされました。
意外な
犯人の 定番 推理小説では、最も疑わしくない人物が犯人という展開がよくあります。ミステリー好きの読者ほど、この王道パターンを期待したのです。
表向きの説明
組織のボスの正体は、2017年ごろに刊行された単行本の中で、烏丸蓮耶という人物であることが作中で明かされました。作者の青山剛昌さんは、それ以前から阿笠博士はボスではないという趣旨の発言をしていたとされ、博士黒幕説は作品の設定とは異なるファンの考察として位置づけられています。
ただし、烏丸蓮耶という人物をめぐっては、物語の中でまだ語られていない部分が多く残されています。正体が明かされたあとも、組織の目的や過去の出来事をめぐってファンの考察は続いており、それこそがこの作品が長く愛される理由のひとつなのかもしれません。
ちなみに、「江戸川コナン」という名前は、とっさに名前を聞かれた新一が、本棚に並んでいたアーサー・コナン・ドイルと江戸川乱歩の名前を組み合わせて名乗ったものです。アメリカなどでは、作品は『Case Closed』というタイトルでも展開されてきました。探偵小説の巨匠ふたりの名前が、小さな探偵の中で生き続けています。
さて、あなたはどちらを信じますか。この噂、誰かに話したくなったら