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カーネル・サンダースの呪いで、阪神は日本一になれない

1985年の歓喜の夜、道頓堀に沈んだ白いスーツの紳士。そこから阪神の長い冬が始まったと言われます。

Since:1985年〜Evidence:4

1985年、阪神タイガースは21年ぶりのリーグ優勝を果たし、さらに球団史上初の日本一へと駆け上がりました。大阪の街は熱狂のるつぼ。ミナミの戎橋には興奮したファンが押し寄せ、選手の名前を叫びながら次々と道頓堀川へ飛び込んでいきました。

その夜、事件は起きます。この年、三冠王に輝いた助っ人ランディ・バース選手に「ヒゲが似ている」「同じアメリカ人だ」と、近くのケンタッキー・フライドチキンの店頭にあったカーネル・サンダース人形が担ぎ出されたのです。胴上げのあと、白いスーツの紳士は川の中へ。そのまま浮かび上がってくることはありませんでした。

そして翌年から、阪神は長い低迷期に入ります。最下位が続いた暗黒時代。ようやく優勝しても、2003年、2005年、2014年と日本シリーズではことごとく敗退。「カーネルが川底で怒っている」「人形を引き上げない限り日本一はない」。いつしかファンの間で、それは冗談とも本気ともつかない「呪い」として語られるようになりました。

潜水士が川を探し、テレビ番組が特集を組み、人形はまるで行方不明の重要人物のように扱われます。沈んだまま24年。呪いの物語は、大阪の街に深く根を下ろしていったのです。

  • 投げ込み事件は実話

    1985年の優勝の夜に人形が道頓堀川へ投げ込まれたことは、当時を知る人の証言などで広く知られています。噂の出発点そのものが事実であることが、話に妙な説得力を与えています。

  • 翌年からの急失速

    日本一の翌年以降、阪神は成績が低迷し、最下位に沈む年も続きました。あまりにタイミングがそろっていたため、偶然では片づけにくいと感じた人が多かったようです。

  • 日本シリーズでの連敗

    2003年、2005年、2014年とリーグ優勝や日本シリーズ進出は果たしても、あと一歩で日本一を逃し続けました。「最後の最後で何かに阻まれている」という印象が、呪い説をさらに強めました。

  • 人形がなかなか見つからない

    何度か捜索が話題になっても、人形は長く見つかりませんでした。「呪いを解くカギが川底に眠っている」という構図は、物語としてあまりに出来すぎていました。

人形の投げ込みは実際にあった出来事で、2009年には道頓堀川の工事に関連して川底から人形の上半身が見つかり、その後下半身も引き上げられて大きなニュースになりました。ただし、眼鏡や片方の手など一部は見つかっていないと報じられています。

阪神はその後、2023年に日本シリーズを制し、38年ぶりの日本一を達成しました。長い低迷の背景には、戦力の編成やチーム事情など野球そのものの要因があったと考えるのが自然です。「呪い」はファンが悔しさや愛着を込めて語り継いできた物語であり、その存在を確かめる方法はありません。

ちなみに、2023年に阪神を日本一に導いた岡田彰布監督は、1985年の日本一メンバーのひとりです。同年4月には、バース、掛布、岡田の3選手が甲子園で3者連続バックスクリーン弾を放ち、伝説として今も語られています。呪いが始まった年の主力が、38年後に監督として呪いを終わらせた形になりました。

さて、あなたはどちらを信じますか。この噂、誰かに話したくなったら