バミューダトライアングルでは船も飛行機も消える
大西洋に浮かぶ見えない三角形。そこに入った船や飛行機は、跡形もなく消えてしまうという噂です。
噂の内容
地図を広げて、アメリカのフロリダ半島、大西洋に浮かぶバミューダ諸島、そしてカリブ海のプエルトリコを線で結んでみてください。そこに現れる大きな三角形の海域。人々はここを、魔の三角地帯と呼んできました。穏やかな青い海が広がる、世界有数のリゾート地のすぐそばです。
もっとも有名なのは、1945年12月の出来事です。アメリカ海軍の雷撃機5機が訓練飛行に飛び立ち、そのまま消息を絶ちました。無線からは、方向がわからなくなったという趣旨の通信が聞こえていたとされます。さらに、捜索に向かった飛行艇までもが行方不明になりました。
それより前の1918年には、300人以上を乗せた海軍の大型輸送艦がこの海域で消え、遭難信号すら残さなかったと言われます。なぜ、何の痕跡も見つからないのか。強力な磁場が計器を狂わせる、海底に沈んだ古代文明の装置が働いている、異次元への入り口が開いている。説明は、どれも謎めいたものばかりです。答えが見つからないまま、事件の数だけが積み上がっていきました。
1970年代にはこの海域を扱った本が世界的なベストセラーとなり、魔の三角地帯の名は一気に広まりました。今もこの海域を通るとき、どこか落ち着かない気持ちになる人がいると言われます。
ささやかれる証拠
編隊ごとの
消失 1機ではなく5機がまとめて行方不明になり、捜索機まで消えたとされます。偶然の事故にしては重なりすぎている、と感じる人が多いのも無理はありません。
残骸が
見つからない 大型の船でさえ、破片ひとつ見つからなかったケースがあると言われます。痕跡がないことが、この世ならぬ力の存在を想像させました。
計器の
異常の 証言 この海域で方位磁針が狂ったという話がたびたび語られます。目に見えない何かが働いているのでは、という疑いにつながっています。
事件の
多さ この海域での遭難事故を並べた本や記事は、数十件もの事例を紹介しています。リストを眺めると、確かに何かあるのではと思えてきます。
表向きの説明
「バミューダトライアングル」という呼び名は、1964年にアメリカの雑誌記事で使われたのが始まりとされます。1975年には、図書館司書のローレンス・デヴィッド・クシュが事故の記録を一件ずつ調べ、実際には嵐の中で起きていた事故や、海域の外で起きた事故まで含まれていたことを指摘しました。
この海域は船や飛行機の往来が非常に多く、流れの速いメキシコ湾流や急な天候の変化もあります。アメリカ沿岸警備隊などは、ほかの海域と比べて特に事故が多いとは考えていないとされ、公式な地名としても認められていません。調べ直された事故の多くは、天候や人為的なミスなど、ごく普通の原因で説明できるとされます。
ちなみに、1945年に消息を絶った雷撃機の編隊は「フライト19」と呼ばれ、映画『未知との遭遇』にも登場します。作中では、行方不明だった機体が砂漠の真ん中で見つかるという印象的な場面が描かれました。現実の海の謎は、スクリーンの中でひとつの答えを与えられたのです。
さて、あなたはどちらを信じますか。この噂、誰かに話したくなったら