アトランティス大陸は実在し、一夜で海に沈んだ
高度な文明を誇った島が、たった一昼夜で海に沈んだ。2400年前の哲学者が書き残した伝説です。
噂の内容
今から2400年ほど前、古代ギリシャの哲学者プラトンは、ある驚くべき国について書き残しました。その名はアトランティス。「ヘラクレスの柱」、つまり今のジブラルタル海峡の向こうにあった巨大な島で、強大な海軍と豊かな富を誇る王国だったといいます。話によれば、その島はリビアとアジアを合わせたより大きかったとされます。
王国は同心円状の運河に囲まれた壮麗な都を持ち、周辺の国々を次々と支配下に置いていきました。ところが、やがて人々は傲慢になり、神々の怒りを買ってしまいます。そして激しい地震と洪水が起こり、アトランティスはたった一昼夜のうちに海の底へと沈んでしまった、と語られます。
プラトンは、この話をエジプトの神官から伝え聞いたものとして記しています。単なる作り話ではなく、古い記録に基づく歴史だというのです。そこには、海の向こうの国との壮大な戦争の物語まで含まれていました。
以来、人々は2000年以上にわたって、失われた島を探し続けてきました。大西洋の海底、地中海の島々、さらには南極まで。20世紀には、カリブ海の海底で道路のように並ぶ岩の列が見つかり、アトランティスの遺跡ではと話題になったこともあります。伝説の都は、今もどこかの海の底で眠っているのでしょうか。
ささやかれる証拠
大哲学者の
記録 伝説の出どころは、西洋哲学の祖とも言われるプラトンの著作です。信頼できる知識人が書いた話だからこそ、真剣に受け止められてきました。
具体的な
描写 都の構造や運河、王国の制度などが細かく描かれています。空想にしては詳しすぎる、と感じさせるリアリティがあります。
エジプト由来と
される プラトンは、古い記録を持つエジプトの神官から伝わった話だとしています。古い史料に基づく話なら事実の核があるのでは、と考えられました。
各地の
洪水伝説 世界各地には、大洪水で文明が滅びたという伝説が残っています。共通する記憶があるのは、実際に何かが起きたからでは、という見方もあります。
表向きの説明
アトランティスの話は、プラトンの対話篇『ティマイオス』と『クリティアス』に登場します。現在のところ、大西洋にそのような大陸や巨大な島が沈んだことを示す地質学的な証拠は見つかっていません。多くの研究者は、理想の国家や傲慢の戒めを語るための寓話として書かれたと考えています。プラトン以前の文献にこの話は見当たらないとされ、プラトン自身の創作と見る研究者も少なくありません。
一方で、紀元前2千年紀にエーゲ海のサントリーニ島で起きた大噴火と、その後に衰退したとされるミノア文明が、伝説の着想の一つになったのではないかという説もあります。
ちなみに「アトランティス」という名前は、ギリシャ神話の巨人アトラスに由来するとされ、「アトラスの島」といった意味だと言われます。プラトンの記述では、大西洋を指す海の名もアトラスにちなむとされています。大西洋を英語でアトランティック・オーシャンと呼ぶのも、同じ巨人の名前から来ているのです。
さて、あなたはどちらを信じますか。この噂、誰かに話したくなったら