太平洋にはムー大陸という超古代文明があった
太平洋の真ん中に、かつて巨大な大陸と人類最古の文明があった。ある探検家が明かした壮大な噂です。
噂の内容
今から1万2000年以上前、太平洋の真ん中に、巨大な大陸が浮かんでいた。そこには6400万人もの人々が暮らし、太陽を神とあがめる高度な文明が栄えていた。ある探検家は、そう語ったとされます。大陸の名前はムー。
1920年代、この話を本にして世界に広めたのが、ジェームズ・チャーチワードという人物です。彼はインドの寺院で、古い僧侶から秘密の粘土板を見せられ、その解読によってムー大陸の存在を知ったと主張しました。粘土板には、失われた大陸の歴史と人類の起源が記されていたというのです。
しかしある日、大地震と火山の噴火がムーを襲います。大陸は火の海に包まれ、一夜にして太平洋の底へと沈んでしまった。海の上には、かつての大陸の山々だけが島となって残された。生き残った人々は世界各地へ散らばり、エジプトやマヤ、インドの文明を築いたのだ、と。
太平洋に浮かぶイースター島のモアイ像や、日本の与那国島沖の海底にある巨大な岩の地形。階段のような段差や、まっすぐな壁のような面があるとされます。これらはムー文明の名残ではないか、とささやかれることがあります。大陸は沈んでも、その痕跡はまだ残っているのかもしれません。日本でも、ムー大陸の話はオカルト好きの心を長くつかんできました。
ささやかれる証拠
粘土板と
いう 証拠 チャーチワードは、古代の記録である粘土板を読み解いたと主張しました。文字による記録があるという話が、説にもっともらしさを与えています。
太平洋の
謎めいた 遺跡 モアイ像など、太平洋の島々には謎の多い遺跡があります。それらを一つの文明の名残とみなすと、壮大な物語がつながって見えてきます。
海底の
巨大な 地形 与那国島沖の海底には、階段のように見える巨大な岩の地形があります。人工物ではないかと考える人もおり、ムーと結び付けて語られてきました。
各地の
文明の 共通点 ピラミッドや太陽信仰など、離れた地域の文明に似た要素があるとされます。共通の祖先となる文明があったのでは、という想像を誘います。
表向きの説明
ムー大陸の名前は、19世紀の研究者がマヤの古文書を誤って解読したことに端を発するとされ、それをチャーチワードが1926年の著書で壮大な物語に仕立てたと言われます。彼が見たという粘土板は、ほかの誰にも確認されていません。
太平洋の海底の大部分は、大陸をつくる岩石とは性質の異なる海洋地殻でできており、巨大な大陸が沈んだ痕跡は見つかっていません。与那国島沖の地形についても、自然にできた岩の割れ目などによるものとする見方が有力とされます。それでもチャーチワードの本は各国で読み継がれ、日本でも翻訳されて多くの読者を得たとされます。
ちなみに、日本の人々にとって「ムー」は大陸よりも雑誌の名前として身近かもしれません。学研から1979年に創刊された月刊誌『ムー』は、UFOや超古代文明、心霊現象などを扱う「世界の謎と不思議に挑戦する」雑誌として、40年以上にわたって刊行され続けています。
さて、あなたはどちらを信じますか。この噂、誰かに話したくなったら