文字
陰謀論・秘密結社 / アメリカ海軍

フィラデルフィア計画で軍艦が消えて瞬間移動した

第二次大戦中、一隻の駆逐艦が緑の霧に包まれて姿を消した。海軍の極秘実験にまつわる噂です。

Since:1950年代〜Evidence:4

1943年、第二次世界大戦のさなか。アメリカ・フィラデルフィアの海軍工廠で、ある極秘実験が行われたと言われています。目的は、軍艦を敵のレーダーから、いや、人間の目からさえも消し去ること。勝つためなら、どんな常識外れの技術でも試される時代でした。

実験台に選ばれたのは護衛駆逐艦エルドリッジ。強力な電磁場を発生させる装置が積み込まれ、スイッチが入れられました。すると艦体は緑色の霧に包まれ、見守る人々の前から忽然と姿を消したといいます。低いうなりのような音が港に響いていたとも語られます。

話はさらに奇妙になります。消えた艦は、数百キロ離れたバージニア州ノーフォーク沖に一瞬だけ姿を現し、再びフィラデルフィアに戻ってきた。乗組員の中には、体が船の鋼板に埋まってしまった者、精神に異常をきたした者がいた、と語られます。実験の後、生き残った乗組員たちは口を固く閉ざしたとされます。

この話を世に広めたのは、1950年代にあるUFO研究家へ届いた謎の手紙でした。差出人は、実験を目撃したと主張する元船員。手紙には、実験の様子が生々しく書き連ねられていたといいます。海軍は何を隠しているのか。緑の霧の向こうに、真相は消えたままです。

  • 実在する軍艦の名前

    物語に登場する駆逐艦エルドリッジは、実際に就役していた艦です。具体的な艦名があることで、話に妙な信憑性が生まれています。

  • 戦時中の極秘研究

    第二次大戦中、各国は勝利のためにさまざまな秘密研究を進めていました。常識外れの実験が行われていても不思議ではない時代だったのは確かです。

  • 目撃者を名乗る手紙

    実験を見たという人物からの手紙が、話の出発点になっています。当事者を名乗る人物の証言は、どうしても気になってしまうものです。

  • アインシュタインの

    戦時中、アインシュタインがアメリカ海軍の顧問を務めていた時期があったとされます。天才物理学者が関わっていたなら、と想像が広がりました。

話の出どころは、1955年から翌年にかけて、カルロス・ミゲル・アレンデと名乗る人物がUFO研究家モリス・K・ジェサップに送った手紙とされます。アメリカ海軍は、こうした実験が行われた記録はないとしており、記録上、問題の時期にエルドリッジはフィラデルフィアにいなかったとも説明されています。エルドリッジの元乗組員の中にも、そのような出来事はなかったと語った人がいるとされます。

一方で当時の海軍は、艦船を磁気機雷から守るために船体の磁気を打ち消す「消磁」の研究を実際に行っていました。磁気探知から艦を「見えなくする」この技術が、噂の下地になった可能性が指摘されています。

ちなみに、駆逐艦エルドリッジは戦後の1951年にギリシャ海軍へ引き渡され、「レオン」という名で長く運用されたとされます。瞬間移動の噂をまとった艦は、実際にはエーゲ海でごく普通に任務をこなしていたようです。1984年にはこの伝説を題材にした映画『フィラデルフィア・エクスペリメント』も公開されています。

さて、あなたはどちらを信じますか。この噂、誰かに話したくなったら